アメリカの大統領選は民主党のオバマ大統領が民主党のロムニー候補をやぶって再選を囃したが、動画サイトYouTube(ユーチューブ)でも大統領選関連の動画が人気ランキングをにぎわせている。
その最上位にあるのは、4歳の子供が選挙の話ばかり聞かされて、「Tired of Bronco Bamma and Mitt Romney(ブロンコ・バマとミット・ロムニーの話はもうイヤ)」http://www.youtube.com/watch?v=OjrthOPLAKM&feature=b-mvと泣き出す動画だ。
セサミストリート「ビッグバード」の補助金廃止
テレビでも両陣営のCMが大量に流されたたが、なかでも一番評判になったのがブロンコ、いやバラク・オバマ大統領の「Big Bird」なるCMだ。ユーチューブの両陣営のオフィシャルな動画としては、もっとも再生数を伸ばしている。ナレーターが金融街ウォールストリートが生んだ強欲な犯罪者を次々と名指しし、「しかしミット・ロムニーはもっと恐ろしい悪の名をあえて口にした。それは――」と言う。と、共和党候補のロムニー氏の映像が現れ、立て続けに「ビッグバード」と口にする仕掛になっている。ビッグバードは、日本でもおなじみの子ども向けテレビ番組「セサミストリート」のキャラクターだ。
小さな政府志向のロムニーは「『ビッグバード』は好きだが、(制作する公共放送局)PBSへの補助金は廃止する」などと発言している。またロムニーはウォールストリートや金融の自由に大変理解があると見られてもいることから、オバマ陣営はセサミ「ストリート」に引っかけて、ロムニーを「口撃」したというわけだ。動画には「it's not Wall Street you have to worry about, it's Sesame Street.(心配すべきはウォールストリートではなく、セサミストリート)」なるキャッチフレーズも登場した。
動画へのコメントでは「ミスリーディングだ」「馬鹿馬鹿しい」などの批判がある一方、「これは笑える」「最高の政治CMだ!」と評価するコメントも多い。動画の評価欄を見る限り、おおむね好評を博しているようだ。
ボンド柳生