歩いていて突然めまいの襲われたことはないだろうか。キャスターの石田エレーヌ「目まいというと、原因は脳の異常からと思われがちですが、脳の異常によるめまいは1%で、半数近くは耳の三半規管の異常によるものです」と解説する。なかでもメニエル病が増えているという。
東京慈恵医大付属病院めまい外来の近澤仁志医師は、「メニエル病は難聴、耳鳴り、耳が詰まったような感じの後、回転性めまいが起きて吐き気を催したりします。耳の奥にある平衡感覚や聴力をつかさどる内耳(ないじ)という部分に障害が起きる病気です」と説明する。初期には頭がふわっとする、立ちくらみがするなどの症状があって、自分の周囲がグルグルと回るようなめまいが数十分から数時間続くという。
人事異動や転職キッカケに発症
原因は何なのか。「何らかの原因で内耳にリンパ液が流れ込み、メニエル病を引き起こします。疲労やストレス、不規則な生活習慣、睡眠障害が原因で、人事異動、転職などをキッカケに起こりがちです」(近澤医師)
まじめ、神経質、几帳面、完璧主義といった性格の人に起こりがちで、利尿剤や吐き気止め、抗安定剤などが効果があるという。
司会の加藤浩次「単なるめまいと思っていると大変なことになる怖い病気なんだ」
コメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)は「メニエル病は正式名称をメニエル症候群といって、さまざまな病気を引き起こす原因にもなる。油断してはいけない」と妙に詳しい。
森「もう一つ、めまいの原因として良性発作性頭位めまい症というのがあります。内耳にある耳石が三半規管に入り込み、そこにリンパ液が流れ込んで起こるそうです」
これはそれほど深刻な病気ではなく、医師が頭をグルグル回すと耳石が元の位置の戻って治るという。