これも生きる知恵か?広がる「なりすまし」保育園に子ども預けるためOLに化けた水商売マザー

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   ニセ医師・看護師、ニセ1級建築士の話が後を絶たない。とくに多いのが建築士だ。7月(2012年)から3か月の間に14人が摘発された。地域も11都道府県 にまたがる。「なりすまし」は、一般の人にまで及んでいるという。どういうことだろう。

ニセ医者、ニセ1級建築士ゴロゴロ

   神奈川県の金属加工会社が工場の設計を1級建築士に依頼した。工場は規模が大きいので、1級建築士でないといけない。ところが彼はニセ者だった。 2級なのに長年1級になりすましていたのだ。すでにできている工場は耐震性など再度確認が必要となり、これに200万円かかる。

   9月に医師法違反で逮捕された黒木雅は大きな話題になった。3年の間に健康診断で1万8000人の問診や血液検査を行なって、3000万円の報酬を得ていた。しかも、独学で得た医療知識をもとに、医療系の予備校で講師まで務めていた。医師を名乗ることで報酬も2倍だった。

   それにしても、複数の病院がなぜ見抜けなかったのか。厚生労働省は医師の採用には医師免許の原本提出を指導している。免許には透かしが入っていて偽造できない。しかし、だれもが原本の持ち歩きを嫌う。コピーですますのが普通だという。

   黒木はネットから医師免許の画像をとりこんで偽造し、コピーを提出していた。病院も健康診断が集中する時期に医師の確保が大変で遠慮もあった。過去の病院勤務の確認も個人情報保護法のために難しかったという。

   バレたのは予備校からだった。「看護学科」と学歴にある大学に看護学科がなかった。予備校からの通報で警察が捜査しニセと判明した。関係者は「予備校が気づかなければいまも続けていたでしょう」という。氷山の一角だという声もある。

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