召集されたばかりの臨時国会が、予算委員会の開催を巡る与野党抗争で早くも止まりそうだ。衆参両院の予算委員会は予算案のほか重要法案の審議を行う最も重い委員会で、全閣僚が出席し、開催中は原則として他の委員会は開催されない。
「赤字国債法案の審議を」「いや、前原大臣の事務所経費追及だ」
自民、公明など野党は衆院予算委を開催し、前原国家戦略相の事務所経費問題などを追及する構えだが、民主党は特例公債法案の審議を最優先に取り組みたい意向で、予算委などの国会日程をいまだに提示していない。
自民党の石破幹事長は「予算委をやるといろんな追及にあい、テレビ中継もされることでもあり、やりたくないということだろう。それこそ国民から逃げている」と批判する。公明党の山口代表は「予算委を先行するのは当然だ。それを飛ばしていきなり法案審議は異例、異常な国会運営だ」と息巻く。
参院でも予算委開催を巡りすったもんだしている。自民党が4日間程度の委員会を求めているのに対し、民主党参院の一川幹事長は「所信表明なしに予算委だけ先行するのはおかしい」と突っぱねている。
司会のみのもんた「空転じゃないの?」
コメンテーターの片山善博元総務相「どっちの言い分も正しい。民主も自民も賢くなって、所信表明も予算委もさっさと両方やったらいい。やらないから第三極が注目されるんですよ」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト