原子力規制委員会はきのう29日(2012年10月)、先週発表した原発事故の際の放射性物質の拡散予測データに誤りがあったと公表した。「誤り」といえばなんとなく重々しく聞こえるが、「モーニングバード!」によると原因はなんとも呆気にとられるような単純ミスだった。予測の元となる風向きのデータを16方位で入力する際に、原発によって方位が北からはじまる(北が1)ものと、北北東からはじまる(北が16)ものがあったのだが、それらを混同し、その結果、6原発で拡散予測の方角に狂いを生じたという。
新しい規制当局の信頼性に早くも疑問
当然、コメンテイターからは厳しい意見が相次ぎ、新しい規制当局の信頼性にも大きな疑問符が付いた。「拡散予測はデリケートな問題で、何人もが何重にもチェックしながら進めていくべきじゃないんですかね。不思議でしょうがない」(宮田佳代子・ニュースキャスター)
「3.11以降、日本のシステムがダメだったことがいろいろ明らかになっているが、その典型的な例ではないか。お粗末限りない」(舘野晴彦・ゲーテ編集長)
文
ボンド柳生