デフレを脱却できない日本経済のもと、サラリーマンの懐具合も寒くなる一方で、昼めし代も直撃を受けている。新生銀行の調査で平均510円という結果が出た。「スッキリ!!」は安いお昼を求める今どきのサラリーマンのランチ術の実態を探った。
「おかわり自由の営業先社員食堂」「会社出入りの弁当屋」「安い定食めぐり」
全国の20代から50代のサラリーマン2000人を対象にした調査によると、バブル末期1992年の746円をピークに下降傾向が続き、今年は(2012年)は500円玉と10円1個という結果となった。みんな、どんなものを食べているのか。
50代男性「安い定食を探して食べています」。40代男性「会社に来る弁当屋さん。500円で内容もしっかりしています。遊ぶお金のためにも、お昼は控えめにした方がいいかなと思って」
最近のサラリーマンのランチ事情について、経済ジャーナリストの荻原博子氏は「国税庁の調査による平均給与をみると、この10年で年収が40万円ぐらい減っています。そうすると、やっぱり、お父さんのお小遣いや昼食代にダイレクトにくるんですよね」
意外な場所で昼食代を浮かせている人もいた。外回りの仕事が多い20代の営業マンは「営業先の社員食堂に潜り込みます。社食だとご飯もおかわり自由なので、たらふく食べることができます」
定番の弁当持参派も増えている。30代男性「節約になるし、カロリーを抑えてもらって健康のためにもなるし」。それを裏付けるように、荻原によると「いま結構お弁当箱が売れているんです。お父さんが温かく食べられるようなお弁当箱です」
妻たちは…「イタリアンでランチ3000円。うふふふ」
ところで、こうした涙ぐましい亭主の努力を奥さまたちはどう見ているのか。ランチ代について街で聞くと、「500円は安いと思う」「すぐ1000円ぐらいいっちゃうでしょ」「平均は500円から800円ぐらいかな」。ちなみに、そう答えた3人の奥さまのこの日のランチ代は「3000円。うふふふ。イタリアン。でも、きょうは特別よ」。たしかに、ランチタイムの銀座のレストランが奥さま連中に占領されている光景をよく見かける。
司会の加藤浩次「夫婦間格差が出ていますね」
キャスターのテリー伊藤「まあ、たまたまだからいいんじゃないの」
アナウンサーの森圭介によると、亭主たちは夜の飲み代も節約している。1回の飲み代の平均が2001年に6160円だったのが、2012年は半分以下の2860円に減っているのだ。
加藤「安く飲めるようになったということだが、そうなると給料も下がる。すると飲み代も減る。悪循環だね」
消費税増税の前にこのデフレ・スパイラルを何とかしてもらわねば。