「モヤモヤさまぁ~ず2」のスピンオフ番組「ショウ君のペラ1」が月一のレギュラーでスタートした。上層部から深夜に枠が余ったからと声がかかったらしい。番組ファンの方なら説明不要だとは思うが、タイトルの「ショウ君」とは「モヤさま」のナレーターを務める音声合成エンジン、要は機械の声のことである。「ペラ1」は企画書や台本がA41枚だけという業界用語である。
番組はこれまで「モヤさま」に登場した名物キャラの素人さんの企画や、番組ADの企画といった感じで、「モヤさま」マニア向けの最高に脱力感溢れる内容となっていた。
ふかわりょうと組んだクイズ番組司会でしくじり
イチオシのコーナーでは、本編の西新井の回で旋風を巻き起こした歌手・みどり○みき氏と師匠・天の川一歩先生が登場した。一歩先生に洋楽を聞いて批評してもらう企画だったが、もともと先生は「洋楽には良いのがない」と偏見の強い人でせっかく聞かせても「新しさは感じない。この程度の音楽ならどこにでもある」とバッサリ。その後のコーナーでは、高円寺のポールダンスメンバーの超セクシー美人素人さん、愛称「ピンクちゃん(ちゃんピンク)」にタップおばさんら、名物キャラが続々登場した。
ラストの「ショウ君の知恵袋」というコーナーでは、「モヤさま」ファンのADからの「つぶやきシローは最近番組で見ないのはなぜ?」という質問があってこれにはこんな答えが飛び出した。
「去年夏のクイズ企画でふかわりょうとつぶやきで司会をしてもらったところ、つぶやきはかなり気合が入っていたのに、台本だとつぶやきがしゃべることになっている箇所もふかわが済ませてしまい、つぶやきがほとんど出る幕がなく終わってしまった。スタッフもそんなつぶやきとは1回距離を置こうということになったから」
ゆるい番組だけれど、時には人間関係の微妙さが伺える回答をぬるーっと放送されたりする。まさにモヤさまファンあっての番組なのだが、モヤさま見てない人にはさっぱりわからない番組だろうな。(テレビ東京系 10月21日深夜2時15分)
鯖野かサバり