コメンテーターの八代英輝(国際弁護士)は「以前から国政に鞍替えしたいと考えていたなら、前回の都知事選に出馬すべきではなかった。任期途中での鞍替えは都民への裏切りだ」と石原都知事の辞職を批判した。石原はその都知事選直後から考えていたことなのだろう。
総裁選に敗れ無役の冷や飯状態
突然の辞職のように見えるが、石原は1週間ほど前から辞表を準備していたという。政治評論家・有馬晴海氏はこう話す。「自民党前幹事長の長男の石原伸晃氏は、新党結成について事前に話はなかったと言っているが、辞意表明がきのう25日(2012年10月)になったのは、その間に2人で相談していた可能性がありますね」
司会の加藤浩次が「なぜ、この時期の辞職ですか」と日本テレビ報道局解説委員の小栗泉に聞く。「尖閣諸島も国有化され、石原氏の出番がなくなりました。さらに、この年末年始には選挙があるかもしれないと言われています。つまり、今がギリギリのタイミングなのです」
加藤「大阪の橋下市長率いる維新の会と一緒になる可能性はあるのでしょうか」
小栗「すぐに一緒という可能性は低いと思います。政策面でいくつかの食い違いもありますから。でも、私たちが知っている限りでも、今月に入って2人は2回会談をしていますから、いろいろなことが話し合われていると思います。
ただ、有馬氏はサプライズが起きるかもしれないと話しています。それは石原伸晃氏が自民党を割り、石原新党に合流すること。伸晃氏は自民党総裁選で敗れてから無役で冷遇されています。自民党を割るという可能性もあると見ているようです」