「週刊朝日」を発行する朝日新聞出版の幹部はきのう24日(2012年10月)、大阪市役所を訪れ、橋下徹市長あての謝罪文を報道担当者を通じて橋下に渡した。また、問題になった連載記事を検証するため、朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」に審理を要請したことを明らかにした。
これを受けて橋下は、「私は時間がなく応対できなかったが、正式な謝罪文を受け取りました。きちんと言ってくれていますので、あとは朝日新聞グループを信頼するしかないですね」と述べ矛を収めた感じだ。ただ、「(第三者委員会の)検証結果の説明を受ける時には、メディアを入れるようフルオープンな状態で…」と注文を付けることも忘れなかった。
「母親に掲載誌送りつけ取材申し込み」も早とちり
今回の問題は、1回目の連載記事が掲載された時点で「勝敗」は誰が見てもはっきりしていた。気になったのは、そこを見越した橋下のパフォーマンスで、勝ちを意識し過ぎてか、口汚く罵る発言が目立ったうえ、フライングも出てきた。週刊朝日側が母親の元へ問題の雑誌を送りつけ、取材を申し入れたことを罵ったが、橋下の早とちりで事実無根だった。
さらに、橋下が自らのツイッターに「朝日新聞出版」とすべきところを、全く無関係の「朝日出版」と表示し、再三ミスをしていると「毎日新聞」(25日付朝刊)が報じている。朝日出版は実在しており、キャスターのみのもんたによると「学術書を出版している。社長は『ハラさん』(?)という人で、銀座の夜の帝王と言われているんですよ」
橋下のミスのおかげで抗議の電話やメールが殺到し、困惑した『朝日出版』が橋下に訂正を申し入れをしても、橋下はミスを繰り返したという。橋下は25日朝、ツイッターに「僕が間違いました。朝日出版の皆さんに多大なご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした」とようやく謝罪した。あまり調子に乗るとぼろが出る。