遠隔操作で脅迫メールを送られ、4人が誤認逮捕される事件が起こったが、ウイルス対策ソフトがそもそもニセだったという事も相次いでいる。「あなたのパソコンをウイルスから守ります。ダウンロードして下さい」という表示に従ってクリックすると、ソフトが立ち上がりウイルスの検索を開始し、次々とウイルスを発見して行く。「感染したオブジェクトは36」と出たりする。ところが…。
スマホは偽アプリで侵入
トレンドマイクロ社の鰆目順介さんは、「偽ソフトをダウンロードすると、パソコンは感染していないのにユーザーの不安を煽り、次にクレジットカードでの対策ソフトの購入を進めてきます。このクレジットカードの情報が外部流出して、悪用されたり第三者に転売されて、記憶にない支払請求が来るわけです」と解明する。
パソコンに限らず、スマートフォンにも偽物が出回っている。偽ウイルス対策アプリにインストールすると「ウイルススキャン中」の表示が出て、最後に「ウイルスはありませんでした」という表示になった。これでひと安心と思ってはいけないと鯖目さんは言う。「これは何もスキャンしていません。全くのデタラメです。実は検索をしているふりの時間に、スマートフォンのアドレス帳のデータを外部に送信しているんです。個人情報盗みですね。スマートフォンは友人からの情報が多いので、より被害が広がります」
英文の「感染ウイルス検索。危険な活動が見つかりました」は危ない
偽ウイルス対策ホフトを取り込まないためにはどんな注意をすればいいのか。松田利仁亜アナ「パソコンの表示で、英文の『危険な活動が見つかりました』などには乗らない事です。また、ウイルス対策のソフトは信頼できるメーカーの物を購入すること。不安なら家電量販店で相談するべきです。スマートフォンはその機種に入っているものを経由し、公式配布サイトで入手して下さい」
とにかく、不審なメールやファイルは開かない、不審なウェブサイトにハチは近づかない事だ。(2012年10月23日放送)
(磯G)