ネット犯罪予告の誤認逮捕や「おい小池」の見逃しなど、このころ警察の不祥事が立て続けにワイドショーを賑わせているが、今度は捜査中の捜査員が襲撃され、捜査用のレンタカーを奪われるという事件が発生した。「前代未聞!?」と「モーニングバード!」のキャプションもビックリである。
処分甘く「始末書や本部長・署長の口頭注意」
なんでも、警視庁の刑事がおとといの22日の夜(2012年10月)、横浜市鶴見区でクルマに乗って張り込み捜査を行っていたところ、男4人が取り囲み、クルマから引きずり出して暴行し、クルマを奪って逃げた。当時、クルマには刑事一人しかいなかったという。クルマは近くで見つかったが、犯人は行方をくらましたままだ。
こんな出来事は「前代未聞」なのかというと、元兵庫県警刑事の飛松五男氏がオドロキの証言をする。現役時代、「同僚がクルマを盗られたり、パトカーを盗られることはよくあった」というのだ。パトカーを盗まれるとは世間的には失態に映るが、警察内部の処分は甘く、始末書や本部長・署長の勧告(口頭注意)で終わるそうだ。そのため、捜査員の緊張感が欠如しているのではないかという。
文
ボンド柳生