「地震予知」失敗で刑務所入り!アダになった政府関係者のひと言「ワイン片手に寛いでていい」

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   「地震予知」の失敗で6年の刑務所入り――。2009年にイタリア・ラクイラで300人以上が亡くなった地震で、科学者5人、政府関係者2人に有罪判決が下された。

   「モーニングバード!」によれば、当時、ラクイラでは群発地震が発生していて、大地震発生の6日前に科学者5人、政府関係者2人が集まって今後の地震リスクを検討した。その後の会見で、一種の「安全宣言」が出されたという。「家でワインを片手にくつろいでいていいのか」と聞く記者に、政府関係者が「もちろん。モンテプルチアーノ(ぶどうの品種)がオススメだね」と話す場面もあった。

学者は「地震予知できないという話が安全宣言にすり替えられた」と反論

   こうしたことが被害拡大を招いた「過失」として断罪されたというのだが、関係者に話を聞いたという東京大地震研究所の大木聖子氏によると、科学者たちの言い分は違っている。彼らは「(検討)委員会では、普通だと群発地震の最後に大きな地震が起きることは少ないが、起きるかどうかはわからないと言った」と主張したという。「地震は予知できない」という話が安全宣言にすり替えられてしまったというのだ。大木氏は「政府がパニックをおさえようとして、科学者を利用した」と指摘する。

   もっとも「安全宣言」の場には科学者も出席していることから、彼らは政府に利用されっぱなしではなく、科学的な見地を述べる機会はあったのではないかといった疑問も番組コメンテイターからは出ていた。

文   ボンド柳生
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