おい、小池!火葬寸前に葬儀社から通報「本名がわからない男の遺体」

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   「おい、小池!」の刺激的な手配ポスターで知られた小池俊一(52)が、岡山で死亡していた。徳島の親子を殺害して4000万円の預金通帳を奪って逃亡、以来11年間も闇に潜んでいた。 トイレで倒れているのを同居女性が発見したが、火葬寸前に葬儀社の通報で身元が割れた。

小笠原準一名乗り似てなかったポスター写真「いつもニット帽にメガネ、ヒゲ」

   事件が起きたのは2001年。徳島市内の住宅火災の焼け跡から松田優さん(当時66)が遺体でみつかり、行方がわからなくなっていた長男浩史さん(当時38)も淡路島で他殺体でみつかった。徳島県警は小池を父子連続殺害・放火容疑で指名手配した。

   小池は7年前から岡山市内のマン ションで67歳の女性と同居していた。先週金曜日(2012年10月19日)夜、トイレで倒れている小池を女性が発見し、病院に運んだがすでに死亡していた。 当夜、警察は検視をしたが「事件性なし」として指紋照合もしなかった。

   ところが翌日、葬儀社から「本名がわからないので火葬できない」と県警に連絡があった。小池は「小笠原準一」を名乗っていたが、同居女性が「本名じゃない。本名は知らない」と葬儀社に話したためだ。警察があらためで指紋照合をした結果、手配の小池とわかった。「小笠原」が本名とされていれば、そのまま火葬されるところだった。

   「おい、小池!」は徳島県警のアイデアだ。特別報奨金300万円つきで写真もさまざまにモンタージュされ、動画まで公開していた。とても街を歩けまいとまで思われていたのだが、どっこい彼は普通に歩き回っていた。先のオウム真理教の特別手配犯もそうだったが、写真と全然似ていなかったのである。小池を見かけていた近所の人たちや宅配業者も、「写真は若い」「いつもニット帽にメガネ、ヒゲも生えていた」「ポスターとは違う」という。女性が年上なので「親子かな、夫婦にしては離れ過ぎている」という人もいた。

   同居女性によると、小池とは仕事先で知り合った。同居後も働かず、女性から小遣いをもらっていたという。松田さんの預金は引き出されていなかった。女性は警察の巡回には「1人暮らしです」と答えていた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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