最近、「週刊現代」の売り物は放射能の脅威を煽ることから中国の脅威を煽る方に宗旨替えしたようである。先日は「中国 ニッポン撲滅キャンペーンの現場から『日本人をみな殺しにせよ』(本気です)」とやって中国全軍が攻めてくるかのような書き方をしていたが、今週は「中国よ、日本が勝つ プロは知っている自衛隊のほうが中国海軍よりも強い」と、変な安心のさせ方をしている。これでは「Will」や「正論」よりも右になったのかと、私のような現代OBは心配になる。
ところで、フジテレビの凋落があちこちで囁かれているが、「週刊文春」は「フジテレビはなぜ『時代遅れ』になったのか?」を特集している。昨年(2011年)、年間視聴率3冠王を日本テレビに奪われたが、今年になってテレビ朝日にまで抜かれ3位に転落してしまった。
6月には大人事異動を行い、10月には夜の時間帯の大幅改編をしたが、これでダメならどうしたらいいのかというところまで追い詰められているという。
象徴的なのが「笑っていいとも!」で、「『いいとも!』の現場ではプロデューサーがタモリさんに率直な意見が言えないような状況になっているそうです。もちろん、タモリさんが拒んでいるのではなく、プロデューサー側の自主規制。打ち合わせすらまともにできない状況はタモリさんにとっても良くないですし、番組が面白くなるはずがありません」(メディアプランナー草場滋)
女子アナの人材不足も目立つようだ。「最近、フジの女子アナの話題は番組関連ではなく、プライベートの男の話題ばかり。八月には『ニュースJAPAN』のキャスター秋元優里アナが後輩の生田竜聖アナとハワイ旅行していたことが発覚。(中略)九月には松尾翠アナが福永祐一騎手とのデート&お泊まりが見つかった。現在の一番人気は加藤綾子アナですが、今ひとつ伸び悩んでいる」(芸能プロ関係者)
豊田社長は40年前にフジがどん底の頃だったときに似ているとこぼしているそうだが、抜け出す名案はあるのだろうか。
安倍次期首相 気がかりな北朝鮮親密「山口組金庫番」との一緒写真
「週刊ポスト」が安倍晋三の「黒い交際写真」をやっている。やや羊頭狗肉気味ではあるが、このタイミングで出てきたのは何かあるのかと思わせる。写真は08年、安倍が健康上の理由で総理を辞任してから1年も経っていない頃、安倍事務所内で撮られたそうだ。真ん中に安倍、左にアメリカ共和党の大物政治家マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事、右に刑事被告人として、現在、公判中の韓国籍の男性・永本壹柱だそうである。
永本が問われているのは貸金業法違反。永本は山口組暴力団関係者で「山口組の金庫番」と捜査当局は見ていると書いている。また彼は、北朝鮮とも深い関係があり「北に30億円を送った」などと公言していたという。こうした人間と親密だったとしたら、北朝鮮への強硬な姿勢を見せている安倍総裁にとって大きな痛手になりそうだが、安倍側は「ハッカビー氏が訪れた際、複数名いた中の一人で、面識も付き合いもない」と回答し、永本のほうも「その時に会っただけで、親しく付き合っているわけではない」と答えている。
今のところこれ以上発展しようがないようだが、総理になれば再び火を噴きそうな予感のする写真ではある。
橋下大阪市長の反撃で血脈連載中止…「週刊朝日」どこまで覚悟あったのか!?
近頃やや人気に陰りが見える橋下徹大阪市長だが、「週刊朝日」がノンフィクション・ライター佐野眞一を起用して連載を始めた。この連載の意図は、タイトルにある「ハシシタ」や「奴の本性」でわかる。
冒頭は9月12日に開かれた「日本維新の会」の旗揚げパーティのシーンだ。橋下の挨拶を占い師・細木数子と重ね合わせ、「田舎芝居じみた登場の仕方といい、聴衆の関心を引きつける香具師まがいの身振りといい、橋下と細木の雰囲気はよく似ている」。また、「橋下徹はテレビがひり出した汚物である、と辺見庸が講演で痛烈に批判したとき、我が意を得た思いだった」と書いているように、相当きつい橋下批判の連載になりそうな予感がする。
パーティで出会ったけったいな老人の話から続けて、佐野ノンフィクションの常道である橋下の血脈、父親・橋下之峯と被差別部落へと向かい、中上健次の世界と重ね合わせるところで1回目は終了する。「あんぽん」で孫正義の在日三世としての出自を徹底的に取材した佐野が向かうのはどこになるのか。
この連載を橋下が批判したことで、河畠大四編集長がお詫びのコメントを出したが、そのことが波紋を呼んでいる。「記事中で、同和地区を特定するような表現など不適切な記述が複数ありました。橋下徹・大阪市長をはじめ、多くのみなさまに不快な思いをさせ」たことで、次号にも「おわび」を掲載し、連載を中止するという。
橋下の父親の出身地を明記し、そこには被差別部落があると書いた。そのことを橋下が批判するのは当然であろう。だが、筆者の佐野眞一はこう書いている。「一番問題にしなければいけないのは、敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格であり、その厄介な性格の根にある橋下の本性である。そのためには、橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげなくてはならない」
また、橋下はオレの身元調査までするのかと生来の攻撃的な本性をむき出しにしてくるかもしれないが、「それぐらい調べられる覚悟がなければ、そもそも総理を目指そうとすること自体笑止千万である」と挑発とも思える書き方までしているのだ。
この連載を佐野に頼んだ時点で、どういうものになるか編集長は予想できたはずだし、それゆえ連載のタイトルも「橋下」ではなく「ハシシタ」にし、リードにも「血脈をたどる取材を始めた」と書いたのではないのか。それが、想定通り橋下が攻撃してきたとたん謝ってしまうというのは、私には理解できない。あえて「言論の覚悟」といわせていただく。河畠編集長にはその覚悟がなくて原稿を依頼し、内容をチェックし、タイトルを付けたというのだろうか。橋下の批判に対して受けて立つ論理を編集部側が構築していなかったというのでは、言論機関として脇が甘過ぎる。きついいい方になったが、この問題は週刊誌全体へ向けられたものでもあるはずだ。
文春は橋下「日本維新の会」の資金源は新興宗教団体「生長の家」だという記事を掲載している。次期衆院選では350人の候補を擁立すると豪語している維新の会だが、どれだけ安上がりにしたとしても1人3000万円はかかると政治評論家の伊藤惇夫がいっている。
維新の会の幹部は、生長の家が東京事務所の経費分を支援してくれることになったといい、それを引っ張ってきたのが中田宏前横浜市長だというのである。また、「幸福の科学」も少し出すことになっていると明かす。
だがこの話、橋下側はもちろん、生長の家側も否定している。創価学会を持ち出すまでもなく政治と宗教の結びつきは強い。あってもおかしくない話ではある。
なるほどそうなっていたのか!性交男女「結合部分」MRI断面映像
ところで、セックス記事は現代、ポストともに苦戦中のようである。現代は相変わらず「外性器」にこだわっているようだが、ポストの「男女のMRI画像」は『衝撃』的かどうかはともかく、へぇーと思わせるものではある。著名な科学者アレグザンダー・シアラスが、セックスとオーガズムの関係を視覚的に分析するために、性交中の男女の性器の断面図をMRIによって撮影したのだそうである。
その男女の写真が掲載されているが、なかなかの美男美女である。薄いガウンを羽織っただけの二人は、濃厚なキスを交わした後、MRIカプセルの中で正常位セックスを12分間続けた。その時の断面写真が掲載されている。これまでイラストなどではあったが、こうしたものは珍しいかも知れない。膣内のヒダもリアルに再現されている。
昔はトルコやソープランド情報、ここ10数年はヘア・ヌードが週刊誌の売上の下支えをしてきた。それに代わる軟派記事の売り物をどこが考え出すのか。まだまだ試行錯誤は続くようである。