オウム真理教の重要指名手配犯・菊地直子被告(40)を5年3か月にわたり自宅に匿って犯人蔵匿の罪に問われている高橋寛人被告(41)の初公判が、きのう18日(2012年10月)に東京地裁で開かれた。
高橋は「菊地との出会いは2006年でした。清楚な美人で、一目で心を惹かれました。でも、このとき菊地は偽名を名乗っていた」と陳述した。
「社会復帰をしたら自分にあった仕事をして欲しい。応援したい」
阿部祐二レポーターが公判廷の様子を伝える。「高橋被告が菊地直子という本名を知ったのは、結婚のプロポーズをしたが断られ、その理由を問い詰めた時だったと言います。
高橋被告が涙ぐむ場面がありました。2004年に離婚した元妻と生活している娘が証人として出廷し、『反省して欲しい。社会復帰をしたら、自分にあった仕事をして欲しい。応援したい』と語ったときです」
司会の加藤浩次「被告は素直に質問に答えていたの」
阿部「検事や裁判官からの質問に素直に応じていました。でも、違和感もありました。たとえば、高橋被告が菊地容疑者に出頭するように何度か説得したとき、菊地容疑者は『私が出頭するとオウム真理教元幹部の指名手配犯・高橋克也が死刑になるから』と躊躇したという点です。なぜその時、菊地の本当の愛情が誰に向いているのかが分からなかったのか。もう一つは、娘の証言に涙した数分後に『また一緒に暮らしたい』と裁判官の質問に答えた場面で、罪の重さが分かっていないようでした」
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト