3歳女児トイレ殺害の元大学生「殺意否認」パニクって手が首にずれた―熊本

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

本村健太郎(弁護士)「解剖鑑定書、死因や遺体の損傷状態で殺意判断」

   事件があったのは昨年(2011年)3月3日のひな祭りの日だった。山口は家族みんなで買い物に来ていた心ちゃんをトイレで殺害、リュックに詰めて近くの水路に遺棄したとして殺人、強制わいせつ致死、死体遺棄罪に問われている。

   冒頭陳述で検察側は、山口は心ちゃんを多目的トイレに連れ込み、便座に座らせると大声をあげて泣いたので片方の手で口をふさぎ、もう一方の手で首を絞めて殺害したと述べた。また、山口が心ちゃんを運んだとされるリュックは普段使用しないもので、犯行に備えて用意したものだと指摘した。

   これに対し、弁護側はトイレがノックされたのでパニック状態になり、顔をドアの方に向けたまま口を押さえていた手が首にずれて死亡にいたったと反論、殺意を否定した。

   コメンテーターの本村健太郎(弁護士)は、殺意の有無について「今後出てくる解剖の鑑定書などによって、死因や遺体の損傷の状態から判断される」という。内科医のおおたわ史絵は「これからも両親にとってつらい事実が出てくると思いますが、気持ちをしっかり持って闘ってほしい」と話す。

   判決は10月29日だ。

文   一ツ石
姉妹サイト