「戦後、繰り返された沖縄の悲劇ですよ」
司会のみのもんたがこう言って取り上げたのが、沖縄本島で仕事を終えて帰宅途中の20代女性を米海軍兵2人が襲った強姦致傷事件だ。沖縄だけでなく、米軍基地のある町で何度も繰り返されてきた事で、政府の「遺憾の意」の表明だけではまた繰り返される。みのは問題解決には「世論のウネリしかないです」と訴えた。
日本政府よ!「遺憾の意」表明だけでいいのか
16日午前4時(2012年10月)ごろ、沖縄本島中部の町で、歩いていた女性を強姦しケガを負わせたとして、米海軍兵士のクリストファー・ブローニング容疑者(23)とスカイラー・ドージャーウォーカー容疑者(23)が沖縄県警に逮捕された。
政府は16日夜、米側に電話で遺憾の意を伝え、ルース駐日米大使も「深刻に受け止めており日本側の捜査に全面的に協力する」と述べたという。
「ほんとに腹が立つ」と呟きながら、みのがこうまくし立てた。「沖縄に限らず、日本を占領状態にしているんですから米軍は。そういう感覚でもってアメリカの兵隊さんは日本に来て、酒を飲んで気持ちが緩んだ時、優位な気分になるんでしょう。
沖縄という解放感あふれるところへ来て、そういう気持ちになるのもわかりますよ。こういう問題を解決するには、日本の世論がどこまで大きなウネリを起こすかだと思う。民主党政権が、防衛大臣が、アメリカのしかるべきところへ電話して遺憾の意を表明してどれだけ効果があるか、いつも疑問に思います」
日米安保条約は不平等条約―見直し時期
みの発言に呼応して片山善博元総務相も、「私は米軍というか、アメリカというか、自覚が足りないと思う。ちゃんと教育とか訓練とかして、外国でこういうことをさせないように責任者は徹底しないといけない。米軍はその点がすごく甘い。
基地の管理はアメリカの自主管理で外国人登録もないし、入国管理もない。(日米安保条約は)一種の不平等条約ですから。明治の先人は不平等条約を解消するために本当に努力したんですよ。今の政治家もやらなければいけないですね」
普天間基地の辺野古移転に続いてオスプレイ問題、そして今回の事件。なぜ沖縄だけが苦しまなければならないかという気持ちは痛いほどわかる。中国の脅威が高まるなかで日米同盟を続けるにしても、日本の安全保障も含めその中身を洗い直す時期がきている。