マイコプラズマ肺炎大流行!発熱と止まらない乾いた咳…すぐ医者へ

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   肺を撮影した2枚のレントゲン写真がある。1枚は肺の形がハッキリとわかるが、もう1枚は肺の下部の形が見えない。マイコプラズマ肺炎だ、いま大流行の兆しを見せているという。

高齢者より子どもに感染拡大

   東京・江戸川区のみやのこどもクリニックの宮野孝一院長は「マイコプラズマ肺炎の特徴は熱と咳です。普通の風邪と似ているため、勘違いするケースが多いので注意が必要です。4歳ぐらいから13歳ぐらいまでの子供たちが罹りやすいですね」と話す。クリニックに幼児を連れてきていた母親も「この子の姉がマイコプラズマに罹り、咳が止まらず救急車で搬送されました。以来、子供の状態には注意しています」という。

   司会の加藤浩次「これは怖いですよね。マイコプラズマか風邪かは、普通の人には判断できませんからね。普通の肺炎とどこが違うんでしょうか」

   医師で医療ジャーナリストの森田豊氏は「普通の肺炎は高齢者や体力が低下した人が罹りやすいのですが、マイコプラズマは子供たちへの発症率が極めて高く、歩く肺炎とも呼ばれています」と説明する。

死亡率低いが重症化すると髄膜炎や脳炎

   加藤「治療法や効果的な薬はないのですか」

   森田「肺炎には抗生剤や抗生物質が効果的といわれていましたが、マイコプラズマは耐性ができやすいウイルスで、あまり効果がないことが最近わかり、新薬の開発が急がれています。死亡の確率は低いのですが、重症化すると髄膜炎や脳炎などいろいろな病気が発症します」

   子供が感染すると、発症までの潜伏期間は2、3週間という。加藤が「その間、自覚症状がなくて学校に通ったりするわけですから、これは怖い。マイコプラズマの特徴はどんなことなんでしょう」と聞く。森田は「熱が出て乾いた咳をしてタンがでない。そして、胸や背中の筋肉が痛みます。ただ、子供によっては熱が出ないというケースもあります」という。

   子どもが学校などで感染し、それが兄弟に広がって、さらに親へとうつって、家族全員がダウンということも少なくない。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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