世界最速の男が4年ぶりに来日した。ロンドン五輪男子短距離で3冠に輝いたジャマイカのウサイン・ボルトだ。数々の伝説を作ってきた天才ランナーが次の伝説へ向けて抱負を語った。
スポンサー企業のプロモーションで4年ぶり来日
スポンサー企業のプロモーション活動の一環としての日本訪問で、きのう(2012年10月10日)、東京都内で記者会見が行われ、「スッキリ!!」では大のボルトファンであるリポーターの阿部祐二が出かけた。
ボルトは黄色とグレーのウエアに黒の帽子、レゲエのリズムに合わせてステップを踏みながら会見場に登場した。まず、「天気もいいし、たくさんの人が来てくれて、エネルギーもいいし、いい感じです」と述べ質問に答えた。ロンドン五輪での2連勝について聞かれると、「レースが終わって家に帰って、ゆっくり思い返してみると、感情がこみ上げてきた。泣かなかったけど」
次の目標について、「400メートルはいつでもトライできるが、やりたくない。今の種目でタイムを伸ばすこともできる。走り幅跳びや別の種目をやるという手もある。シーズン初めに僕がどう決めるか、待っててください」と期待をもたせた。
阿部祐二レポーター「ロンドン五輪のあと、本当に本人が言ってたんですよ」
スタジオで阿部は陸上以外の可能性に触れた。ロンドン五輪のあとに次にボルトは何をやるか、地元のメディアで盛んに話題になったそうだが、阿部によると「本人はみんな笑うだろうけど、自分は小さいころからサッカーをやっていて、ある程度やれる自信がある。だから、練習生として参加すればマンチェスター・ユナイテッドの一員になれると、本当に言ったんですよ」と力説したが、果してどうか。
司会の加藤浩次「マイケル・ジョーダンみたいになりたいのでしょうね。バスケをやって、ゴルフをやって、野球をやって。なかなか難しいと思いますけど」
キャスターのテリー伊藤「野球のさあ、代走で出るというのも面白そう」
そういえば、昔、日本にも、飯島秀雄という走塁専門でプロ野球に入団した短距離のオリンピック選手がいた。
ボルトは今週の月曜(10月8日)にニュージーランドで、「世界にもう一度3冠をやってのける可能性を見せたい」ともいっている。次のリオデジャネイロ五輪は30歳。どんな伝説を作ってくれるか。
以下は余談だが、阿部は会見の折にボルトに「握手したい」といったところ、「記者会見のあとでね」といったので外で待っていたが、ボルトは現れなかったそうだ。