弁護士立ち合いで「研究中の治療を私は受けます」と了承
ただ、iPS細胞を作るやり方が山中教授とは違っていた。山中は皮膚細胞に4つの遺伝子を加えて作るが、森口グループは肝臓の細胞に特定の2つの化学物質を加えて作った。
キャスターの菊川怜「いろんな流派が出てきそうですね」
小倉「ハーバード大も、心不全で手のほどこしようがないからこの方法をとったんでしょう。臓器移植のために子どもがアメリカに渡ったりしてるでしょう、今度はこのために行きたいという人が出かねない」
読売の記事にも、そうした患者から「早く実現してほしい」という声が載っている。笠井は「安全性の確認がありますから、今回は『研究中の治療を私は受けます』というのを弁護士立ち会いで了承しているそうです」
菊川「いまは順調でも、副作用が出る可能性もあるから」
小倉「患者の立場で、このままだと助からないとわかっていればやってもらいますよね」
為末大(元プロ陸上選手)「アメリカはリスクを本人が理解すればOKだが、日本の場合はルールがまず決まらないと、というのがある」
自己責任というやつだ。日本社会にはまだ「お上が」というのが根強い。文化といえなくもないが…。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト