手術が苦手だった「ジャマ中」山中教授の作り話!?ホントは治せない臨床に見切り

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   iPSの研究者である山中伸弥京大教授がノーベル医学生理学賞を受賞することになった。「モーニングバード!」では彼の生い立ちや「挫折と挑戦の繰り返し」が大々的に伝えられ、「エリートの嫌味がない」(舘野晴彦「ゲーテ」編集長)、「ノーベル賞を取った大先生というよりは、身近な感じ」(羽鳥慎一キャスター)と好評を博した。

謙遜して話してる「15分で終わる手術に2時間」

   とくに番組が刮目したのは「ジャマナカ」エピソードである。臨床医時代には、上手な先生なら15分で終わる手術に2時間もかかるなど不器用で、周囲からジャマだから「ジャマ中」と呼ばれたとの本人談。それで臨床に挫折して、基礎に鞍替えした由である。

身近な感じ
 

   ところが、このエピソードには思わぬウラがあったというので、「挫折」の様相が一転、危うくなってしまった。山中と中高時代の同級生だったという世耕弘成参院議員が「真相」を明かす。「それは彼らしい謙遜の仕方で、本当はリウマチの患者に臨床が何もできないことに、これでいいのかと思って研究の世界に飛び込んだんですよ」

   医学博士の北條元治も「手術というのは、トレーニングを積めば100人が100人できる技術ばかり。『手術が下手だったから(基礎へ)』というのは謙遜でしかなく、もし臨床に進まれても、ひとかどの臨床医になっていた」と言う。

   そんなこんなで、羽鳥は「実際、『ジャマ中』って言った人はいない?」と、挫折エピソードへの疑いを口にしていた。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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