専門家「首輪のまま多臓器不全で死ぬまで自分傷つけること難しい」
女性と桑野はどんな関係だったのか。桑野は10月5日の午前11時ごろ仕事に出て、午後7時半ごろ帰宅した。女性は激しくやせたり、衰弱したりした様子はない。監禁したことについて、桑野は「女性が暴れてケガをしないようにやった」と供述している。警察によると、女性は精神的に不安定な部分があったという。
死因は多臓器不全で、殴られたりぶつけたりしたことにより内臓が損傷したもとみられている。だが、桑野は暴行を否定している。警察は女性が自ら傷つけた可能性もあるのではないかとみて、暴行の可能性との両面から調べている。
だが、専門家は2メートル前後の範囲で、多臓器不全で死ぬようになるまで自分で内臓を傷つけることは難しいという。弁護士の菊地幸夫は「女性の何か自発的な、男性との合意のもとで何かあったのかどうか。どちらの方にいくのかによって、犯罪がそもそも成立するのかしないのか、かなり変わってくる可能性がある」という。となると、ますます、奇妙な事件だ。
文
一ツ石