駅前はシャッター通り、観光地には廃墟ホテル。ウツクシいニッポンではおなじみの風景だが、栃木・日光市の鬼怒川温泉もその例外ではないようだ。現地を訪れた原元美紀リポーターが「かびくさい!」と叫んだ。廃業した老舗ホテルの跡に、テレビに洗濯機、家電ゴミと思しきものなどが山積みになっているのが、通りからも丸見えになっている。
このホテルはもう10年も前に廃業したが、ゴミが目立ちだしたのは、この1、2年という。ホテルに隣接する場所にも閉鎖されたホテルがあり、そこにもゴミと思しきものがたまっている。
近所の飲食店「お客さんのイメージ最悪」
温泉を訪れて、こんなものを目にしては観光気分も一気に冷めそうだ。「お客さんのイメージは最悪じゃないですか」(近所の飲食店経営者)として、行政に対応を求める声もある。
この手の問題は、そこにあるものが不法投棄されたゴミなのか、土地所有者の大事な財産なのかがわからず、行政側としてもなかなか対応しづらい。それでも市は観光のイメージダウンにつながりかねないとして、重い(?)腰を上げ、ホテルの所有者と協議していく方針という。
VTRの殺伐とした光景に、番組コメンテイターで元プロ野球選手の長嶋一茂は「鬼怒川は近くて(どこから? おそらく東京)、いい温泉。紅葉もきれいだし。これ(ゴミ)はまったくダメだね」と立腹していた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト