金子哲雄41歳の命奪った「肺カルチノイド」自覚症状なくCTスキャンで発見

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「人参12本、グレープフルーツ2個、オレンジ2個、レモン1個の特製ジュース」で免疫力アップ

   金子さんは治療法がないと告げられ、病状をこれ以上進めないために体質改善や免疫を高めるために食事に気を遣った。それを支えたのが妻稚子さんだった。「本を10冊以上も読み、毎朝早起きして、人参12本、グレープフルーツ2個、オレンジ2個、レモン1個で特製ジュースを2リットル作ってくれた」と語っていた。

   その妻には流通ジャーナリストらしく、「年収300万円でも600万円の生活を保証します」といってプロポーズしたそうだ。金子さんは4人姉弟だったが、3人を病気でなくしている。その分まで生きなければと無言のプレッシャーを感じていたが、妻に「自分の人生を生きなさい」といわれて心を救われ、それが人生の指標になったという。

   去年(2011年)の6月、病気とわかった後も笑顔を絶やさず、仕事を続けていた。同じ事務所でコメンテーターのおおたわ史絵(内科医)は病気のことや人生について頻繁にメールのやり取りをしていた。

「いつも奥さん、ご両親、周りの人への感謝を忘れない人でした」

   おおたわはそう言って、金子さんの早すぎる死を悼んだ。

文   一ツ石
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