アメリカではすでに実用化。大量供給で値段9分の1に低下
ナビゲーターの笠井は先を急ぐ。アメリカではシェールオイル・ガスがひと足先に実用化している。とくにガスが大量に供給された結果、値段が9分の1にまで下がったという。小倉はなおも「秋田はあくまで実験だと思う」という。
笠井「今回も試験サイトです」
小倉「だって500万バレルしかない。アメリカが1日200万バレルですから、3日分もない。櫓1本組むのに何億円とかかる。ということは、これをもとに日本の海域にある油田で何とかというのがホントのところではないかと、ボクは想像するけどね」
笠井「さすが詳しいですね」
菊川「そこで培った技術を外国へもっていって役立てることができる」
笠井「アメリカのシェールガス開発でも、日本の技術は使われてるそうです」
問題は採算性と採掘の過程で出る汚染水だという。フランスなどでは汚染水への反対で開発が進まないということがあるのだそうだ。
小倉「いい石油が採れて、ガスも出るし、埋蔵量があれば効率はいい。だからこれを、たとえばいま問題になっている尖閣のあたりでやったらいい」
笠井は尖閣の埋蔵量を「1000億バレル、80兆円」といった。それに比べたら秋田はたしかに……。それよりも、その数字は1968年に国連が出した数字じゃないか。90年代の日本の調査では、30分の1ともいわれている。中国も古い数字に踊らされているとしたら、本当の数字を出せば紛争は収まるかもよ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト