壊されたホテル「「被害にあってない」「デモは来なかった」と必死の否定
「とくダネ!」は被害男性を探し出した。病院の神経外科に入院していた。数日後、妻の王さんと電話取材に応じた。 夫の李さんは「前より話せるようになった」といい、「役人がきのう来て、2万元(24万円)の見舞金をくれました。いまは口止めされている。夫の気持ちが落ち着かないから話さないようにと。落ち着いたらまたお話ししますよ」と言って切れた。
2万元は大金だ。中国・西安の平均年収の3分の1にもなる。他にも奇妙なことはあった。壊されたホテルに電話すると、「被害にあってない」「デモは来なかった」と否定する。目の前で修理が進んでいるのに、破壊活動があったことを隠そうとする。
司会の小倉智昭「口止めははっきりしてますね」
荘口彰久アナ「2万元の見舞金をくれたと言ったときも、あ、しゃべってしまったというような雰囲気がありましたね。いまは連絡がとれなくなりました」
李さんを襲った容疑者はきのう2日、 河南省で逮捕されたという報道があった。蔡容疑者というだけだが。デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)が「罪がどうなるかが気になる。救いは一般の人の中にも批判が出ていること」という。
荘口「中国国内ではこうした映像はYouTubeにも載せられないが、何らかの方法で伝わって入るようですね」
小倉「中国の外務省報道官が『責任は全て日本にある』といっていた。信じられないね」
11月8日には共産党大会で新執行部が決まる。それまでは何としてでも政府批判を表に出さないということだろう。中国政府は民衆の怖さをわかっている。