司会のみのもんたが民主党政権3年間の閣僚人事を改めて振り返り、その目まぐるしさに「いったい何をやりたいの」と呆れた。鳩山、菅、野田と首相が変わるなかで組閣・改造が重なり、この間、閣僚の不適切発言による更迭などを含めると、いったい何人になるのか―。
「もう臨時国会も開きたくない」
今回の野田第3次改造内閣で少子化担当相が10人目、消費者担当相が9人目、法相が8人目、拉致問題担当相が7人目だ。9か月で退任となった拉致問題担当相の松原仁は、「日朝の本協議が8月(2012年)から始まっているなかで、外れることは極めて心残り」と不満を漏らした。拉致被害者家族の横田滋、早紀江夫妻も「これまで一番熱心に動いてくださったのに」「代えなくてもよかった。あれだけ一生懸命頑張っていたのだから」と落胆した。長妻昭元厚労相は「少子化は日本の社会に最大の問題。せめて2年はやらないと」と言う。
「在庫一掃内閣」「思い出づくり内閣」と野党から揶揄されるのも当然だが、野田首相は「内閣機能が強化した」と言うが、その強化した機能はいつどこで発揮されるのか。岡田副総理は「審議もメドが立たなければ開きたくても意味が見いだせない」と臨時国会召集に慎重だ。
頭の中はひたすら政権延命
みの「この内閣は何をやりたいのですか」
片山善博(元総務相)「政権を維持したいだけ。だから内向き内閣といわれる。それに逃亡者防止。格付け、肩書を追加すれば、次の選挙で有利になるという計算でしょう。あとは卒業旅行というのもある」
森田公一とトップギャランの「青春時代」という曲に、「卒業までの半年で 答えを出すと言うけれど 二人が暮らした歳月を 何で計ればいいのだろう」という歌詞があるが、野田内閣は卒業(政権転落)までに答えを出すつもりもなさそうだ。