日本世論マヒさせる狙い!?中国監視船が繰り返す露骨な「領海侵入」

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   中国の監視船4隻が2日(2012年)午後、尖閣諸島周辺の日本の領海内に侵入してきた。日本政府が国有化を決めて以来、中国監視船が領海侵犯したのは9月14日に6隻、18日3隻、24日2隻で今回が4度目だ。

きのう2日には最新鋭「海監50」も登場

   2日に侵入したのは最新鋭の「海監50」などで、日本の領海を4時間にわたって航行したのち、接続水域への出入を繰り返したという。海上保安庁は領海を出るよう警告したが、中国側は「船の航行を邪魔するな」と応答してきたという。

   海監50は日本の最大級の巡視船に匹敵する大きさで、「人民日報」のインターネットサイトによると、全長98メートル、排水量3980トン、ヘリも搭載可能で、船から撮影した映像をもとに本国とリアルタイムでやり取りができる多機能型の監視船という。監視船が頻繁に領海侵犯を繰り返す意図とは何か。

   東海大海洋学部の山田吉彦教授は次のように見る。一つは「周辺海域の海洋調査。潮流の方向、速さ、海底の状況などの調査している可能性が高いですね。将来、島を支配する態勢に入る時、あるいは漁船団を送り込むときに有効になる」

   もう一つは、「海監50のような大型船は長期の航行が可能で、長期戦で臨む体制を整えているのでは」と見ている。最新鋭の装備を備えていることから、日本の巡視船のデータ収集も行っている可能性もあるという。

国際世論意識した「紛争海域」の既成事実作り

   日本側が監視船を取り囲みながらも、領海侵犯を長時間にわたって許している現状を山田教授は次のように指摘をした。「(中国の監視船が)出たり入ったりしているうちに、日本は慣れてしまい感覚がマヒしてしまう。そのすきを突いてジワリ、ジワリ侵攻するのが中国のやり方です。手遅れにならないうちに、もっとダイナミックな手を打たないと本当に尖閣諸島を取られることになる」

   たしかに、日本政府は国際世論に訴えるにしても遅い。玄葉外相は「静かな環境で対話を行う必要がある。効果的な意思疎通を行うためにも、中国側に自制を求めたい」を繰り返すばかりだ。

   コメンテーターの若狭勝(弁護士)「私は国際的な世論操作においてかなり負けている感じがします。日本の戦略を体系だって考えないといけない」

   片山善博(元総務相)「(中国が)一方的にイチャモンをつけている。それをどう振り切るか。そういうレベルで国際世論に訴える必要があると思いますね」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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