最新の家電・デジタル製品のイベント「CEATEC JAPAN 2012」がきょう2日(2012年10月)から千葉・幕張メッセで開かれている。その目玉のいくつかを木下康太郎が会場からリポートした。
木下は「車が多いです」という。後ろにはずらりと見慣れない車が並んでいる。電気自動車の新型はもちろんだが、普通車でも衝突防止など最近の車は電子制御が大いに進んでいる。一つひとつ違うのだろう。
ボタンひとつで「箱根まで自動運転ドライブ」も夢じゃない
木下が紹介したのは、勝手に車庫入れをするという電気自動車だった。日産のスマートカー「NSC-2015」で、無人(運転手なし)でスマートホンのボタンを押せば自分で車庫に入っていく。 車庫入れが苦手なドライバーには夢の車に違いない。
木下が「ではご覧にいれます」とスマートホンのボタンを押した。車はスルスルと50メートルほど先の停車枠を目指して動き始めた。「サイドミラーや前後にカメラがついていて、センサーになっている」という。 交差点のつもりか、白線で2度止まったあと、ハンドルを90度切って今度はバック。何とかラインには達したが、白線をまたいでしまった(スタジオ大笑い)。
「ちょっとはみ出てますね」
ちょっとどころじゃないぞよ。 モデル名に「2015」とあったのは、2015年完成を目指しているのだそうだ。キャスターの菊川怜は「実際は車があったりゴチャゴチャしてますからね」と実用化を疑っているようだが、司会の小倉智昭は「便利になりますよね」と楽しみな様子だ。
木下「この技術を応用すると、たとえば箱根まで行くにも、ボタンを押すだけで車が運んでくれる時代が来るかも知れません」
菊川「運転しなくてもいいんだ」
小倉「ドライバーいないで、後ろに家族だけ乗って? 気持ち悪い」(笑い)
「CEATEC JAPAN 2012」開催中!視線でアイコン操作するNTTドコモ「i beam」
そしてもうひとつ、笠井信輔キャスターが「CEATECの会場からお借りしてきました」と取り出したのが、NTTドコモが開発した「i beam」(なんかまぎらわしいネーミング)というタブレットだ。アイコンがいくつか並んでいるが、これを指ではなく視線(アイビーム)で操作するのだという。「私は登録してありますので」と、笠井がタブレットに向かうと、たしかに視線がポインターになって表示される。ところがこれがなかなか思うように動かない。本を開いてページをめくるのも戻るのもポインター次第。動かないもんだから笠井は顔を動かしてしまう。
小倉「精神統一してやれ」
アプリを終了して次はゲームだ。風船をポインターで割っていくのは簡単にできる。しかし、節目、節目の動きがどうもいまひとつ。小倉は「落ち着きのない人はダメですね」
笠井「もっと精度を高めることができるんじゃないですか。たとえば、料理をしている時にレシピを見るとか、電車の中とか体の不自由な人とか」
小倉は、「われわれは、片手にマイク、片手に台本持つことがある。マイクを持っていると台本がめくれない。そういう時に使えるね。われわれのためにいち早く開発をお願いします」
位置関係を保つにはある程度固まっちゃう必要がある。ロボットみたいになっちゃうんじゃないの?