田中眞紀子文科相「選挙向け人寄せパンダ」解散前に時限爆弾炸裂するぞ!

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   きのう1日(2012年10月)に発足した野田第3次改造内閣を、野党は「幕引き内閣」(自民党・安倍総裁)、「入閣待望組在庫一掃内閣」 (みんなの党・渡辺代表)とボロクソだが、民主党内も「エッ」と驚いたのが、田中眞紀子氏の文部科学相起用だ。庶民受けする言葉の切れを買ったとしても、時限爆弾に化ける可能性もある。

早くも「人気のない内閣だからやることは山ほどある」

   真紀子節は健在だった。中国から戻った成田空港で「あまり人気のない内閣で、やることは山ほどあるし」としゃべった。野田首相は「文科行政に通じていることに加え、持ち前の発信力を期待している」と話し、支持率アップ、選挙対策ともとれる。ご本人も認証式のあとで、「官僚は知的財産。もっと胸襟を開いて話ができる環境を」と、 かつてとはちと空気が違ったが、人間そうそう変われるものかどうか。地元・新潟の選挙民も「外務大臣のときが…」「悪い所を直してくれる」「もっと知見のある人の方が」と意見は別れる。

   政治評論家の有馬晴海氏は「党内からも歓迎されていない。時限爆弾みたいな人だから、順調にいかないと逆襲される」という。このあたりは、日本中がわかっているが、言葉が生きている(時にはインチキでも)というのは何よりの強み。だから票にもなる。

   病気で倒れた田中角栄元首相を継いで1993年に初当選し、1年後に村山内閣の科技庁長官。2001年の総裁選では小泉純一郎氏の応援で真紀子節が炸裂、小泉首相を「私が生んだ」と公言してはばからなかった。しかし、外相に就任するや、外務省を「伏魔殿」と呼ぶなどあつれきが高まり、ついには更迭されてしまう。その後、03年に郵政民営化に反対して、夫の直樹氏とともに民主党に移る。このところは野田批判が多かったが、先の代表選では野田支持に回った。

期待される「いじめ、教育委員会改革、原子力ムラ解体」でキツ~イ一発

   司会の小倉智昭「かつては大変人気があった方ですが、起用は想定内だったのでしょうか」

   時事通信の田崎史郎解説委員は「想定外でした。急に浮上して日曜日に決まって愕然。目玉というより爆弾になる可能性がある。前回のようにならないことを祈るしかない」という。笠井信輔キャスターがけさの毎日新聞のトップ記事「重大ないじめ250件」を示して、「こういう問題では、田中大臣なら切り込んでもらえるという期待があります。また、教育委員会改革、放射線対策・原子力開発も文科省の所管で、きのうも原発問題で『(野田首相に)矛盾がある』といってひやりとさせました」

   竹田圭吾(ニューズウィーク日本版元編集長)「教育委員会とか原発とかで目立つのはいいが、他の閣僚とぶつかったりすると…。しかし、マスコミが彼女に集中すると、法務相とか問題閣僚が目立たなくなっていいのかもしれない」

   たしかに、閣僚の中には論功行賞的な面も見える。しかし、それはどの内閣でもあることだ。むしろ小沢一郎グループがいなくなっただけでも、スッキリしているのではないか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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