司会のみのもんた「目玉は?」
杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「真紀子さんじゃないですか」
18人の閣僚のうち10人が交代してスタートした第3次野田改造内閣で、「朝ズバッ!」が取り上げたのは、過去の非常識ぶりもあって奇妙な存在感のある田中真紀子文科相だった。
目玉が他にいない「在庫一掃内閣」というわけで、番組コメンテーターからは「年内解散が強まった」との見方が出てきた。
議員会館に挨拶に行ったら「ちょっと、ちょっとこっち来て」
真紀子の入閣を推したのは輿石幹事長らしいが、受けた野田首相は「文化行政に通じていることに加え持ち前の発信力で…」と起用の理由を語った。しかし、困るのはその発信力だ。朝日新聞によると、2001~02年の外相時代に、連絡が取れなくなった真紀子大臣を職員と秘書が捜した。美容院にいることが分かって連絡すると、「誰が居場所を漏らしたか」と犯人捜しを始めたという。当時の秘書は「子どもみたいに八つ当たりする人が、(文科省で)『いじめ対策』をできるのか。(文科相は)もっとも不適切なのではないですか」と嘆いているという。
文科相就任の1日(2012年10月)、さっそく話題を提供してくれた。議員会館に挨拶に訪れた文科省の男性幹部を引き連れ、自室から10メートルほど離れた女子トイレへ。男性幹部が入口で待っていると、真紀子がトイレの奥から「ちょっと、ちょっと」と呼びつけ何やら指示をしたという。
早まった解散・総選挙「ボロが出る前にやっちゃおう」
与良正男(毎日新聞論説委員)「真紀子さんにせざるを得ないとは理解を超えているね。布陣を見ても改造に打って出た理由が伝わってこない」
人気回復の「即効薬」と見たのだろうが、副作用のリスクが大きすぎる。他省庁からも「文科省がかわいそうだ。気の毒だ」の声が聞こえてくる
みの「解散の時期はどうなりますか」
杉尾「自民党が反発を強めているし、『年明け』解散が逆に早まった。12月9日説まで出ている。早くやった方がいいですよ」
これに与良も同調し「年内解散」で落ち着いた。