「これ、ちょっと過激発言」(司会のみのもんた)と「朝ズバッ!」が取り上げたのが、中国の楊外相が28日(2012年9月)に国連総会で行った演説だ。日本の反論に対する反論を行った13分間の中で、7回も「盗んだ」や「植民地主義」を繰り返した。
資源欲しさに官製デモで脅しをかけ、暴徒に勝手なことをさせる。「ちょっと過激」どころか、チベットや南沙諸島で武力を脅しに使い、版図を広げている中国にドロボー呼ばわりされる覚えはない。
「尖閣諸島購入は非合法のマネーロンダリング」
28日の国連総会ではまず楊外相が演説し、その中で「日本は日清戦争の末期にこの島を盗みとった。今でも植民地根性を抱えている」と名指しで批判した。これに児玉和夫国連次席大使が、「1972年に(アメリカから)日本に返還された地域にはっきり含まれている」と正論を展開したが、ドロボー呼ばわりにまともに反論しても弱い。この日本の反論に李保東国連大使は、さらに「日本のいわゆる(国による)島の購入はマネーロンダリング、非合法な手段で盗みを正当化しようとしている」と再反論した。
ワシントンポストに見開き2ページの意見広告
中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏は、「わかりやすいワードで、たくさんの人に伝える宣伝の仕方を良く知っていることを感じさせる中国の戦略」とみる。28日付ワシントンポストには、中国系英字新聞「チャイナ・デイリー」が国連での中国の演説に合わせるように、「日本は中国から尖閣を奪った」と書かれた見開き2ページの意見広告を載せている。
みの「なぜこんな下手なやりとりをするんでしょうかね。丁々発止と領土でやり合うのはいいが、その後に必ずつけないと、『日本は中国を排斥していませんよ』って…」
中国相手にその程度のことでことが済むはずはないが、といって日本が今後どう対応し中国の攻撃をかわすのかも見えてこない。