党首になっても「次の一手」見つからない安倍と野田―解散・総選挙で「過半数」のメド立たず

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すでに終わっている「2大政党」というシステム―ヨーロッパ型多党の時代へ

   一方、圧勝したとはいえ野田首相の立場は苦しい。若手が推した細野豪志氏が出馬を取り止めていなければ、結果は大いに違ったはずだ。70人もの離党者を出した責任、消費増税やTPPへの反対、党内で無視される議員の党運営への不満は強い。衆院であと9人離党者が出れば過半数割れになる。野田が「党内融和」を最優先とするのはそのためだ。そこで解散に消極的な輿石東幹事長を続投させ、細野をマニフェスト作りの政調会長にした。選挙の顔でもある。しかし、必ずしも展望が開けてはいない。

   冒頭の街の声は民主にも自民にも重くのしかかる。加えて「日本維新の会」という台風の目も現れた。たとえ解散・選挙となっても、どこかが大勝する情勢ではない。となれば連立か。

   まずは、特例法案と1票の格差問題を片付けないと国会は先に進まない。原記者は「政策を実現するにはどんな枠組みがいいか、有権者に示さないといけない」といったが、具体的なイメージは描けないらしい。

   結局は、三党合意にそった話し合い路線しかないだろう。2大政党という「数の幻想」はとっくに破綻している。民主主義は時間も手間もかかるという原点に戻る時ではないのか。ヨーロッパではどこでもやっていることだ。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2012年月日放送「『ダブル党首選』2大政党はどこへ」

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