「ビックロ」店内はビックリ!ユニクロジャケット姿で掃除するマネキン

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   ビックカメラとユニクロが合わさった「ビックロ」が27日(2012年9月)にJR新宿東口にオープンした。大手の家電とカジュアル衣料という異業種が手を組んだ新種の販売戦略だが、「スッキリ!!」の中山美香リポーターが、初日の感触を探りに訪れた。

「10円ソックス」「290円シャツ」整理券求めて4000人行列

   地下3階、地上8階の「ビックロ」ビルの前は、朝6時というのに長蛇の列だ。開店10時には4000人が並んでいた。お目当ては、ユニクロの目玉商品を買うための整理券だという。その目玉商品の中には10円のソックスやトランクス、290円のVネックTシャツなどがある。

   店の中へ入った中山が、「凄い!凄い!凄い!」を連発して指差す先には、ユニクロのダウンジャケットを着てダイソンの掃除機を手にしたマネキンがいた。さらに、電気シェーバーのそばには「安くてビックリ、ビックロ価格」の表示でワイシャツが置かれ、冬を控えて暖房器具の前にはセーターがある。ユニクロとビックカメラの商品を合わせた、まさにビックロ型のコラボ販売だ。

小売業界は早くも「消費増税駆け込み需要」狙い?

   家電商品の代表だったテレビが売れ行き不振で、2010年をピークに今年上半期の業界全体の販売台数は480万台と昨年の4分の1にも届いていない。ユニクロもヒット商品に乏しいという状態だ。そこでコラボ販売で顧客掘り起こしとなった。

   国際弁護士の八代英樹がこんな感想を話す。「戦略として面白いと思う。ただ、消費者が商品を見る目を養うという点からするとどうなのか。店側から提案されたものを受け入れる消費者になってしまうかなと心配ですね」

   この心配ちょっと大げさ。ユニクロのヒートテック下着などはいまや冬場の必需品で、しかも安いから買いに来る。それにしても、消費税増税を控えた小売業界は、早くも駆け込み需要を当て込んだ熾烈な生き残り戦争に突入したのだろうか。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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