小売業界は早くも「消費増税駆け込み需要」狙い?
家電商品の代表だったテレビが売れ行き不振で、2010年をピークに今年上半期の業界全体の販売台数は480万台と昨年の4分の1にも届いていない。ユニクロもヒット商品に乏しいという状態だ。そこでコラボ販売で顧客掘り起こしとなった。
国際弁護士の八代英樹がこんな感想を話す。「戦略として面白いと思う。ただ、消費者が商品を見る目を養うという点からするとどうなのか。店側から提案されたものを受け入れる消費者になってしまうかなと心配ですね」
この心配ちょっと大げさ。ユニクロのヒートテック下着などはいまや冬場の必需品で、しかも安いから買いに来る。それにしても、消費税増税を控えた小売業界は、早くも駆け込み需要を当て込んだ熾烈な生き残り戦争に突入したのだろうか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト