福島第一原発から飛来した放射性物質が入った汚泥や焼却灰は、いったいどこにどう処分すればよいのだろうか。原発事故そのものは収束したと誰かが強弁しても、原発事故のセシウムなどはそれとはお構いなしに、何十年と放射能を持ち続ける。
候補地選定のプロセス公開でもっと混乱する懸念
国は1キロあたり8000ベクレル以上の高い放射能を持つ「指定廃棄物」について、廃棄物が発生した9都県内でそれぞれ処分する方針だというが、茨城の最終処分場の候補地に名前が上がった高萩市は「断固反対」を表明している。先に名の出た栃木県の矢板市も大反対である。
「朝ズバッ!」が伝えるところの毎日新聞記事によれば、地元が「唐突」な候補提示に疑心暗鬼になっているということである。候補地選定のプロセスでもっと情報公開しながら進めるべきではないかっといった議論もあるが、コメンテイターの与良正男・毎日新聞論説委員は「事前に根回しができるような状況でもない。事前に情報がもれるともっと混乱するかもしれないし、むずかしい」と、「むずかしい」を繰り返していた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト