中国当局も反日を口実とした暴徒たちを抑えきれず、さまざま日中イベントが中止され、観光客もがた減りで、日中関係は冷え込むばかりだ。これが家庭の食卓にも影響してきた。中国税関が嫌がらせとしか見えない輸出検査の規制強化をしたり、中国国内の日本系流通業者の業務が滞っているからだ。今後、スーパーの店先から消えたり、値上がりしたりする食材が増えそうだ。
何とかなるのはネギぐらいなものか
品川区の戸越銀座で店先に並んでいる食材の中国からの輸入率を調べてみた。ニンニク6割、しいたけ6割、とうがらし7割、落花生7割、ハマグリ8割、モヤシ8割などなどだ。中国産の比率が5割以下はタマネギ2割、長ネギ2割ぐらいのものだ。
経済ジャーナリストの荻原博子さんは、「加工食品になると、どこが産地かがわからなくなる食品は多数あります。つまり、中国産の材料に知らないところで恩恵を受けているのが日本の食卓なんです」と話す。
有働由美子キャスター「中国がダメなら他の国からの輸入にするわけにはいかないんですか」
東京農業大学の菅原圭輔教授は「日中関係が悪化したからといって直ぐに他の国が取って変わる事はできません。だれがどこでどのくらいの農薬を使用したかという日本の安全基準を守っている生産地と契約栽培していますから」
ゲストのRIKACOが溜め息交じりで言う。「やっぱりさあ、日本の国内で(農産品)作らないとダメだよ」
(磯G)