野田首相が日本時間27日午前4時過ぎ、ニューヨークの国連総会で演説を行った。名指しこそ控えたものの、尖閣諸島や竹島など領土をめぐる中国、韓国との対立について、日本政府の正当性を主張した。
中国・韓国「野田演説分析してから反論する」
中国の反日デモの暴徒化や中国の監視船が尖閣周辺に結集していることを、野田は次のように批判した。「自らの主義主張を一方的な力や威嚇を用いて実現しようとする試みは、国連憲章の基本的な精神に合致せず人類の叡智に反する」。また、竹島を実効支配しながら国際司法裁判所への共同提案に応じようとしない韓国には、「紛争解決に国際司法機関が果たす機能に注目すべきだ」と述べた。
これに対し、中国と韓国は27日以降、同じ総会の場で反論することになっているが、野田の演説を分析したうえで内容を決めるという。
キャスターのテリー伊藤「(中韓は)威嚇しなかったら日本は対話に乗ってくるのかと、したたかな言い方をしてくるでしょう。でも、これに乗ってはいけない。日本固有の領土で問題はないのだから…」
しかし、これではいつまでも対立状態のままだ。しかも、竹島で話に乗ってこないのは韓国の方である。そこで気になるのは日本の外交戦略である。資源を奪取しようとする中国の南沙諸島での動きに、周辺のフィリピンなどは困惑している。日本政府はこれらの国々と連携を取り、国際社会で中国の横暴ぶりを指弾してもいいのではないか…。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト