今の若者の4割は昇進(昇任)したくないと考えているという。日本経営協会が若手社会人700人を対象にアンケート調査をした結果、こんな回答だった。「現在の会社でどの地位まで昇進したいか」と聞いたところ、「昇進したくない」37.4%、「管理職(部・課長等)」25.4%、「監督者(係長・リーダー等)」2.3%、「経営陣(首長・理事者等)」12.7%だったという。
「責任が重くなるのに見合った給料もらえない」
なぜ昇進を拒むのか。「スッキリ!!」が街で若手社会人に聞いたところこんな答えが返ってきた。「管理職より現場の方が面白い」「条件とかやることが増えるので今のままの方がいい」「責任が増えるのに見合った給料がもらえない」「校長とかよりも今のままが生徒と触れ合えるのでやりがいがある」
逆に50代の男性管理職に聞いたところ、「今の日本の社会が自分さえよければいいみたいになっている。政党ですら、自分の政党さえよければいいみたいなことをやっており、日本全体のことを考えてやってくれていない。そういう無責任な態度が若者に伝染している」と手厳しい意見が出た。
「お先にどうぞ」で失われていく社会の活気
精神科医の香山リカ「ただ肩書とか地位があればいいというのではないので賢い。出世よりも家族や趣味の時間を大切にしたいとか、冷静に見てそれぞれが決めているのはいいのだけれど、皆が『お先にどうぞ』みたいな感じでは、社会全体としては活気がなくなるので心配ですよね」
キャスターのテリー伊藤「現場の方がやりがいがあるから昇進したくないという気持ちはわかりますよ」
テリーはもともと組織で出世競争をしようというタイプではないのだろう。似たタイプの司会の加藤浩次は「上司がしんどそうに見えるんだろうね。ああはなりたくないって悲しい顔しているんじゃない」と話す。