きょう25日(2012年9月)午前零時ごろ、神奈川県横須賀市で京浜急行の特急電車が線路に崩れ落ちた土砂に突っ込んで先頭車両を含む4両が脱線し、10人が重軽傷を負った。運転手は土砂に気づきブレーキをかけたが、間に合わなかったといっている。
大惨事防いだ重い先頭車両。49年前の教訓
リポーターの岸本哲也が現場から報告する。事故が起きたのは京浜急行追浜―京急田浦駅間のトンネルの手前で、電車は1両目から4両目までが脱線した。作業員が線路にたまった土砂の排出に取り組んでいるが、手作業のため復旧の見通しは立っていない。当時、現場付近は局地的な豪雨で土砂災害警戒情報が出ていた。
電車は脱線したが、振り幅はそれほど大きくなく、横倒しになったりした様子もない。アナウンサーの笠井信輔はこの点について、「今回の事故のポイントとしては、先頭車両がモーター車であったことがあげられます」という。「実は49年前の昭和38年に160人の死者を出す脱線事故がありました。今のJR横須賀線の事故に巻き込まれるような形で先頭車両が大きく脱線、大惨事となりました」と伝える。この事故で、京急は先頭車両が軽いから大きく脱線したとの教訓を得て、先頭車両を重量のあるモーター車にすることにしたのだという。
笠井「その鉄道哲学が被害を最小限に抑えた可能性はあります」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト