文部科学省は先週、「安全対策が必要な危ない通学路」が全国に6万か所あると発表した。そのひとつ、子どもの事故が多発している滋賀県の国道に岸本哲也リポーターが出かけた。「この道は10分間に約200台近い車が往来しています。T字路が多く見通しが悪い道です。これでは人が飛び出しても分かりません」と伝える。
交通事故鑑定人の林洋氏は「子供は急いでいると、周囲の交通事情までは気がまわりません。思わず飛び出してしまうんです」という。岸本が小学生が事故にあった現場に断ってみると、「事故後もガードレールが設置されるなど安全施設が設置された形跡はありません。注意を呼びかける看板が1枚立っているだけです」
道路ミラーあっても建物の陰
「とくダネ!」は交通量の多い東京・新宿の路地も取材した。「路地と大通りの合流地点には道路ミラーが設置されていますが、建物の陰になりほとんど見えません」と岸本は言う。
メインキャスターの小倉智昭「子供たちの安全を確保するためにお役所は何かしているんですかね」
岸本「文部科学省が全国の通学路の約7万件を調査して、6万件が危険な通学路であるとしていますが、その後に何の施策もされていません。自分たちは数字を公表するだけだという対応です」
危険な通学路を調査するのは文科省、対策をとるのは国土交通省、警察庁というわけだ。
小倉「次の日本を担う子供もたち。大人が守ってあげないと」
まあ、役所は今回も調べっぱなし、テレビ番組は言い放しということだろうな。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト