兵庫・いじめ自殺の高校教頭「ご両親も学校も知らなかった」

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   兵庫県立高校2年の男子生徒(17)が今月2日(2012年9月)、自宅で首つり自殺した問題で、学校側がいじめを知ったのは、葬儀で生徒が読み上げた自殺した男子生徒宛の手紙だった。その経緯を教頭が電話取材に答えた。

葬儀で同級生が手紙読み上げて発覚

   それによると、学校側が自殺を知ったのは3日朝の両親からの連絡だった。校長を含め数人の職員が自宅を訪れ両親に事情を聴いたという。その時は、「両親も『いじめと思われるようなことはなかった』と言っていたし、学校もいじめは知らなかった」という。

   高校生くらいになると、学校でいじめられていても親にはいえない。両親がいじめを知らないケースが多いのは当然である。しかし、それで学校側の言い訳にはならない。学校は校内で起きていることには責任がある。

   しかし、学校側はこの後、「(生徒たちに)自殺と説明すれば第2、第3の自殺が起こる恐れがある。『不慮の事故』と生徒に説明していいか」と両親に打診したという。両親は「2度と同じことを繰り返さないためにきちんと説明して欲しい」と断り、学校側は3日の学年集会で生徒に「自ら命を断った」と説明したという。

   このとき両親はまだいじめの事実を知らされていなかったがが、葬儀である生徒がいじめられていたことを手紙として読んだ。

   教頭によると、「苦しかったろうにね…」などいじめをほのめかす記述が2通あり、葬儀に日に一部の生徒が校長に「いじめがあった」ことを報告している。これを受けて学校側はアンケート調査をしたらしい。いじめた生徒は、自殺した男子生徒を「虫」とか「菌」と呼び、椅子の上に死んだ蛾を置き、知らずに本人が座ったことも分かった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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