外来毒グモ増殖中!噛まれると激しい痛みと呼吸困難-側溝やブロック穴に生息

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   噛まれると激しい痛みと呼吸困に襲われ、入院もあるあの毒グモが全国で増殖中だ。山田大樹アナは「特定外来種のセアカゴケグモです。体長1センチ程で、黒地に背中とお腹に赤い模様があるのでセアカというわけです。毒を持つのは雌で、最初に発見された1995年には分布は大阪、三重、沖縄の3県でしたが、いまや全国21府県に広がっています」と警告した。

車や荷物について全国に拡散

   今月3日(2012年9月)、福岡市の介護施設で86歳の女性がクモに噛まれた。ベットから降りて室内履きに足を入れた途端、右足の小指にチクンという痛みが走った。見るとセアカゴケグモがいた。やがて全身が痛み出し、呼吸困難になったため救急車で緊急入院した。

   6日には滋賀県の小学校でも発見された。グラウンドの側溝の中にいた。浦谷正之教頭は「側溝の砂を取ろうとフタを開けたらコンクリートの壁側にへばりついていました。殺虫剤で駆除しても、また戻って住み付くので、根気よくやらんとダメです」と驚く。クモ博士の加村隆英・追手門学院大学教授はこう説明する。これまでにブロックの穴の中、墓石のすき間、集水桝の中、側溝蓋の下、空き缶の中などで発見されている。

「セアカゴケグモこの蜘蛛の雌は1匹で約1000個の卵を抱えています。殺虫剤で雌親が死んでも卵は死にません。焼くか踏みつぶさないと増えていきます」

   加村教授と住宅街を点検してみると、たちまち何匹も発見された。全国に急速に広がったのは「人間が移動する時に、車や荷物の中に入って運ばれます。つまり、人間が分布を広げているのです」(加村教授)

噛まれたら温水と石鹸で洗い、止血せず病院へ

   見つけた時はどうしたらいいのか。加村教授は「まずは市販の殺虫剤で駆除し、雌の卵のは踏みつぶす。そのときに決して素手では扱わないでください。また、保健所や市町村役場に必ず届けて下さい」と言う。噛まれたらどうしたらいいのか。「温水と石鹸で洗い、包帯や止血はダメです。すぐに病院に行って下さい。血圧の上昇や呼吸困難の全身症状があれば、病院は抗毒素血清で治療します」(山田アナ)

   子供や高齢者が重症化しやすい。(9月14日放送)

(磯G)

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