気になる「ニューヨーク・タイムズ記者たちも中国寄り」
キャスターのテリー伊藤と東大のロバート・キャンベル教授の間でこんななやり取りがあった。
テリー「ナチ時代のユダヤみたいな感じですよ。中国で日本語も喋れない。日本人だともいえない、日系レストランに行って食事もできない。世界中が見ているんで、(中国人は)意識を変えないと一流国になれないですよ。観光客も行かなくなる」
キャンベル「客観的な事実としてはその通りですが、ただ困ったと思うのは、けさのニューヨークタイムズで、みんな優秀な記者たちが中国に行っていて、その彼らが世論として中国での発言を捉えていることです。日清戦争で奪われた国土を取り戻そうという気合みたいなものを…」
テリー「しかし、中国は尖閣を実効支配していませんよ」
キャンベル「それはその通りでけど、そこが世論の怖さです。事実をどういう方法で伝えるか考えなければならないのに、日本はその事実を海外に対してまったく伝えてこなかった。ただ、アメリカに守って下さいという姿勢だけではダメです」
自前の戦略も持たず、ただアメリカ追髄。そのだらしなさが、くしくも尖閣諸島の国有化で露呈した形だ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト