中国国内の反日デモとは別に気になるのは尖閣諸島周辺の日本の領海の動きだ。9月18日(2012年)に漁が解禁されたのをきっかけに、中国の漁船団が大挙して押し掛け、その数1万隻なんて中国の通信社報道もある。
これらの漁船が日本の領海に入れば事態は一層緊迫すると拓殖大学の石平・客員教授は次のような心配をする。「中国政府がもし中国の漁船を日本の領海に入れると、日本の海上保安庁が取り締まる。取り締まられると中国側は反発する。そのプロセスの中で漁民にケガ人や逮捕者が出れば、それを材料に中国側は日本に対する攻撃を仕掛けてくるだろう」
石原都知事「追っ払えばいい」じゃあ、どうやって?
中国政府は漁業監視船を派遣してこれらの漁船を守ると公言している。これに対し、今回の国有化のきっかけをつくった石原都知事は、「追っ払えばいい」と軽く言う。キャスターのテリー伊藤が「これはデモなくてテロですよ。また暴徒化したのが出てくるでしょうが、尖閣諸島を守って欲しいですね」なんて話す。
では、どうやれば追い払い、尖閣諸島を守りきれるのか。外交による解決しか道はないように思えるのだが、その交渉能力が現政権にあるのかどうか…。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト