漁業監視船が領海外側の接続水域に進入
ここでニュースが入り、アナウンサーの笠井信輔が伝える。「速報です。政府は午前7時前に中国の漁業監視船が尖閣諸島周辺の領海の外側にある接続水域に入ったことを確認し、官邸の危機管理センター内に情報連絡室を設置しました。ということは、漁船も領海ギリギリのところにきているということです。いったい何隻ぐらい来ているのでしょうか」
宮家「船の話は非常に気になっています。監視船が漁船を煽るか抑えるかで状況は全然違ってくる。煽ったり放置したりすれば、2010年の漁船体あたり事件と似たようなことが起きるでしょう。船がぶつかる。公務執行妨害になる。それを中国は本当に望んでいるのか。日本側も逮捕しなければ2年前は何だったかとなり、略式起訴まで持っていけば中国が黙っていない。日本政府も難しい対応を迫られます。きょうの海の上の動きは今後を占う大きな意味をもっています」
今後の見通しについて、宮家は「中国も軍事力で尖閣諸島を手に入れようなんて考えていないと思います。それよりも非軍事的手段で日本の実効支配や領有権を揺さぶる。5年でも10年でもやる。我慢比べになるだろう」とみている。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト