自民党の総裁選挙に立候補した5人はいずれも世襲議員だ。政治評論家の有馬晴海氏は「誰が総裁になっても次の選挙の顔になります。また、政治家にとって必要な地盤、かんばん、カバンをすでに持っている強さがあります」と話す。
時事通信の田崎史郎解説委員が15点満点で「地盤、かんばん、カバン」の総裁選優勢度を付けた。トップが安倍元首相の13点。次が町村元官房長官の12点、石原幹事長9点、林政調会長代理と石破前政調会長は8点という評価だ。
メインキャスターの小倉智昭「この評価通りに総裁選は進みますか」
田崎「評価と総裁選は別。現在は安倍、石原、石破の順だと言われています」
民主党議員「こっちの代表選はテレビでいえば裏番組だね」
深澤真紀(コラムニスト)は「以前、世襲議員を規制しようという動きが自民党にも民主党にもあった。いったいあの騒ぎは何だったのでしょう」という。ショーン川上(経営コンサルタント)は「海外のメディアには見せたくない。尖閣諸島や竹島問題、その他の難問も多く抱えているのに世襲同士の総裁選。次の自民党総裁は総理大臣になると言われている中で、日本の総理大臣はこんなことで決まってしまうのかと思われる」と話す。おいおい、政権交代前の自民党の首相はかなり前から二世議員がほとんどだぜ。このコメンテーターはすぐ「海外から見たら」といいたがるのだが、海外より日本のことをまともに知ってくれよ。
小倉「民主党も代表選がありますよね」
田崎「ある議員は、私たち(の代表選挙)はテレビの裏番組みたいなものと冷めていました」
その表の番組が「自民党総裁選」というのも寂しい話じゃないか。