町消滅の危機!住民からは「戻ろうという人いなくなる」
賠償額を重視する人やすでに町に戻るつもりのない人にとっては、避難指示の解除は最低5年後以降でよい。一方で、早く町に戻って復旧復興を目指したい住民からは、「1、2年ならともかく、5年では戻ろうという人がいなくなる」などと異論が噴出したという。とりわけ高齢者には、5年後の賠償額がどうなるかより、住み慣れた町に一日も早く帰ることを希望する人が多く、とくにショックが大きいという。82歳になるという女性からは「帰れるまで生きていねーべや。ダメだあ」と、溜息混じりの言葉が聞かれた。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2012年9月11日放送「原発避難解除はいつ 苦悩する町と住民」