東北から近畿にかけて秋雨前線の影響で大雨が予想されているが、関東地方だけは、7月からゲリラ豪雨はあってもまともなお湿りなし。利根川水系の1都5県でとうとうきょう11日(2012年9月)の 午前9時から10%の取水制限となった。11年ぶりだという。
矢木沢ダム湖底むき出し!貯水量なんと満水時のたった6%
群馬県みなかみ町の八木沢ダムを黒宮千香子リポーターが訪れた。「こんなに乾いています」とカメラに向かって話すのを、グーンとズームを引いたら、ありゃー、立っているのはカラカラに干からびたダムの湖底だった。満水の水面の高さは周囲の緑でくっきりとわかるが、黒宮のいるところは31㍍も低い。みなかみ町では7月から雨が少なく、8月の降水量はわずか47ミリで例年の3分の1以下だった。7月2日には96.8%あった貯水量が、きのうは6.1%しかない。 「例年なら50数%はある」と管理所はいう。
ただ、利根川には8つのダムがあり、全体ではいま38.5%だ。まずは取水制限ということで浄水場へ取り込む水量をカットした。家庭への給水制限はごく一部にとどまるという。しかし、節水の呼びかけは始めており、さいたま市のプールでは水の入れ替えを見合わせたり、公園では流れる池を止めたりしている。
赤江珠緒キャスター「都内ではザッとは降るんですが、ズーッと一日中というのは久しく降ってないですね」
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「大雨注意報が出ていたが、地域が違ったのか」
きょう明日の雨も一時的。まだ続く雨なし残暑
再び八木沢ダムの黒宮。地域で最大のダムだが、黒宮がしゃべっている背後の光景はダムができる前の地形がむき出しになっている。白っぽい土くれと流木が干からびた無惨な姿だ。「今月5日から水力発電のための放水と下流に水を送ることも取り止めている」という。
小松靖アナ「8つのダム全体ではどうなんですか」
黒宮が出したフリップだと、貯水量は下流の藤原ダムで89.1%、支流では60%台とか 渡良瀬貯水池の93.4%なんてところもあるが、全体では38%だという。
小松「そんなに雨が少ないという実感はなかったが…」
赤江が雨の予報を伝えたが、雨雲は北海道東部から東北の日本海上、北陸、近畿、紀伊半島、四国と連なっているのだが、この後は東海あたりまでで、関東は晴のままだ。「関東のきょう明日の雨は一時的で、渇水状態はかわらない」らしい。残暑も続くという。