次期衆院選では政党になる「大阪維新の会」が台風の目であることは間違いないが、橋下徹大阪市長がその新党の党首になることが明らかになった。「モーニングバード!」は橋下市長の写真に、わらじを二足並べて見せた。「できるのか?」というわけだ。
かつて「横浜市長と社会党委員長」兼任のケース
橋下市長はきのう6日(2012年9月)の会見で、党首と市長の兼任について問われ、「前例がないので『やっていくしかありません』としかいいようがありません。なぜ国会議員しか(党首に)なれないのか、逆に聞きたい」と相変わらずだ。
「まあ、寝る時間を削るのか、遊びに行く時間を削るか、それを国政の話にすればいいわけですね。100%かどうかは別として、いまの仕事が不十分かどうかを見てほしい。 歴代の市長を見て、こんなものかなとなれば、力の割り振りで違うことをやっても」と、まあそれしかあるまい。会見ではなおも「できるのか」と質問が出たが、橋下は「いや、できますよ。ただやり方次第です」とさらりと流した。
元横浜市長の中田宏は「やりだしたらきりがないんですよ。ホントに四六時中になる。一方で、どれだけ人に任せていくか、任せられる人がどれだけいるかにもよる」という。「私ではないが、過去に横浜市長が社会党の委員長だったことがある。飛鳥田さん」
1963年4月から78年3月まで横浜市長だった飛鳥田一雄は、77年12月から社会党委員長に就任し、3か月ほど市長と党首のかけ持ちだった。その後、市長を辞任し国会議員になったが、横浜市民の反発から、市長になる前の選挙区だった神奈川1区からは立候補できず、東京1区から出ている。
今でも朝から晩までインタビューと「打ち合わせ」でびっしり
政治評論家の後藤謙次は「政治は結果責任だから、後で選挙で問われるが、国政選挙に出ていないと責任を問われないことになる」という。
大阪市民は「二兎を追うものは…でしょ」「おろそかになるような気がする」「ようやってはるとは思います」「もうちょっと経たないと正当な評価でけへん」とまちまち。やっぱり戸惑っている。
赤江珠緒キャスター「可能なんでしょうか」
所太郎レポーターが大阪市のホームページにある市長のスケジュールを見せた。5日水曜日は午前9時45分のインタビューに始まって、午後6時50分のインタビューまでスケジュールがぎっしりだが、ほとんどが「打ち合わせ」だ。
所「これを削っていけるのかな」
司会の羽鳥慎一「新党党首は国政を、かたや大阪市長」と同じことをいってる。
吉永みち子(作家)「打ち合わせというのは報告を受けているんだと思うけど、ちゃんとやると難しくなる。なんか工夫しないといけない」
赤江「東京と大阪に別れますよね」
政治アナリストの伊藤惇夫は「国政選挙を経ていない人が影響力をもつというのはどうか」
しかし、なんか見落としてはいませんか。これだけのスケジュールをきちんとこなしていたら「維新の会」だってできないはず。それを両方やってたんだからできるってことでしょう。現に石原東京都知事なんかは週に3日しか出てこない。フランスなんか、地方の首長と閣僚の兼務もできる。要はやりようだという橋下節は正しいかもね。